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背景
ぼくには大切で大好きな推しがいます。
日ごろ元気をくれる推しに対して、「活動してよかった」と思ってもらえるようなことをしたいと常々考えるのですが、 誰かに何かを与えるということに関してとんと自信がなく、与えるとは何か、大事にするとは何かを問う毎日です。 それがわからずしてどうして推し活ができましょうか。
さて、ぼくは文学理論ひいては西洋思想を修めております。
ということで、今回は西洋思想であるところの、 Erich Fromm の「愛するということ」を紐解きまして、 与えることや人を大事にすることとは何かを学び、もって推し活に資することとしましょう。
どうしてブログにするのか
思想書を読むひとはそう多くないようですが、面白いよ、というのがまずひとつ。
それから、Twitter の紙幅では思想の展開に限界があり、Twitter というプラットフォーム(少なくともぼくのフォロワーの利用形態)でそういう文書を望んでいる人がいないというのがひとつです。
実際にやってみましょう。
商品価値を愛することは愛なのですか、みたいな本を読んでる
— 兎河原🎀💉 (@usagiga_) 2022年11月29日
資本主義経済は協力や標準化された好みを要請するので、行動・性格を同一化させるような圧力がある一方で、多様性は押し出される、よって唯一無二の個人であることを忘れさせ、「自身の」生命力から疎外された表層を尊び、同様に疎外された他者の表層を尊ぶことで本質的に他者からも疎外されるためです
— 兎河原🎀💉 (@usagiga_) 2022年11月29日
急にアクセル踏むじゃん、風邪ひくわ
「愛するということ」を選んだ理由
- 作者の立場として「愛は技術である」と断定していること
- 技術ならがんばれば習得できますよね!
- 比較的近年の著作であること
- 時代背景・思想潮流が現代の感覚と近く、読みやすいことが多いです
- 思想で引用されるのがフロイト、スピノザ、その他数名であること
- 引用件数が少なく、その引用先も比較的読解しやすい思想なので読みやすいと思いました
この連作でやること・やらないこと
- Do's
- がんばったこと、感じたことの記録
- Don'ts
- 引き写し
- リファレンスや目録のようなものは期待しないでください
- 思想解説
- 哲学者をあたってください
- 引き写し
なので、「おー、読んでるね」と格闘の様子を楽しんでいただき、 思想本って楽しいよ、ということが伝えられたらと思います。
底本
Erich Fromm, (2020), 愛するということ, 紀伊国屋書店