「はじめに」
この章でわかること
- この本の立場はなにか?
読んでいく
いわく、愛は誰もが簡単に浸れる感情ではないそうです。ではどういうものか。
この本は読者にこう訴える――人を愛そうとしても、自分の人格全体を発達させ、それが生産的な方向に向かうように全力で努力しない限り、けっしてうまくいかない。特定の個人への愛から満足を得るためには、隣人を愛せなくてはならないし、真の謙虚さ、勇気、信念、規律がなくてはならない。これらの特質がほとんど見られない社会では、愛する能力を身につけることは容易ではない。
p.3
この部分では、この本の立場を明らかにしています。
- 愛する能力に必要なこと
- 人格全体を発達させること
- e.g. 隣人を愛すること、謙虚さ、勇気、信念、規律
- それらが生産的な方向に向かうようにすること
- 人格全体を発達させること
- 愛する能力の獲得は困難
- 人格全体の発達それ自体
- 社会の特質が人格の発達を阻害する場合
思想書はすらすら読めないため、細部に焦点がいきやすく、同時に大筋を見失いがちです。 大筋を見失うと迷子になってしまうのできちんと覚えておくことにします。
しかし、その仕事が困難だからと言って、それを口実に、その仕事の困難さや、その仕事を達成するのに何が必要かを知ろうとする努力を放棄してはいけない。
p.3
強
生まれた疑問点
これらの疑問はのちに解決されるはずです。
- 愛する能力とは何か?
- 人格全体がなぜ愛する能力に関与するのか?
- 生産的であることはなぜ愛する能力に関与するのか?
- 人格の発達を阻害する社会とは?
- (3章で説明されます)
おわりに
とりあえず、この本を読むことによって、愛を知るだけでなく、人格の発達の重要性や、社会が人格の発達に与える影響の考察を見ることができそうですね。おとくそう。
この連作はこんな感じで読み進めていきます。
よろしければ今後もお付き合いくださいませ。